まちの見方を180度変えるローカルメディアづくり
~CIRCULATION KYOTO(サーキュレーション キョウト)~
ワークショップ|2017

2017年度、ロームシアター京都にて開催されたローカルメディアづくりワークショップ。一般公募から選ばれた40名の参加者が、地元キーパーソン、ディレクターチームと協働し、京都市内の5つのエリア(北区、右京区、西京区、伏見区、山科区)に分かれ、それぞれの地域にふさわしい“まちの見方を180度変えるローカルメディア”を一年かけて構想・発表するプロジェクトです。千十一編集室で企画協力およびプロジェクト・ディレクションを行いました。

サーキュレーションキョウトホームページ
CIRCULATION KYOTOニュース(コロカル)
CIRCULATION KYOTOプレゼン動画(youtube)
編集日誌

キックオフトーク(Photo: Miki Nozawa)
公開プレゼンテーション(Photo: Kai Maetani)

STATEMENT

CIRCULATION(サーキュレーション)という名前には、山科区、伏見区、西京区、右京区、北区の五区の地域を線でつなぎ、そこから洛中に向かって発信される情報の流れを生み出したい、という意図が込められています。歴史あるまち、地域の人と人のつながりが強い京都だからこそ可能な、ユニークなメディアのあり方がきっとあるはずです。それは、紙やウェブといった従来のメディアのかたちにとらわれる必要はありません。コミュニティラジオ、団地の回覧板……。はたまた、かつて河原や辻など人の集まる公共の場に立て札を立て、匿名で洒落の効いた社会批判を書き込んだ落首(らくしゅ)のように“ローカルメディア”は古くからあらゆるかたちで存在してきた、と考えてもいいかもしれません。
CIRCULATION KYOTOでは、“ローカルメディア”をキーワードに京都らしい歴史とローカリティを参照し、参加者が主体となってメディアを制作します。その活動のプロセスそのものが、地域の人と人、人と劇場や文化施設の新たなつながりを育むことでしょう。この目に見えないネットワークを形成することこそ“ローカルメディア”づくりの醍醐味の一つでもあります。
また、ここで生み出されるメディアは、さながら映画や演劇の脚本のような役割を持つかもしれません。登場人物は京都に暮らす人、京都を訪れる人たちです。彼・彼女たちはこのメディアを手に、バスや自転車、地下鉄や自家用車に乗って弧を描くように京都を歩き、これまでに気づかなかった風景やまちの意外な魅力を発見することになるでしょう。
ーー影山裕樹(「CIRCULATION KYOTO」プロジェクト・ディレクター、千十一編集室)

ワークショップ概要

・出版、編集、グラフィック・デザイン、アートプロジェクトなどに興味のある方、メディアづくりのスキルを有する方。
・町内会、商店会等で実際にまちづくりや地域の活動に携わっている方、興味のある方。
・人と人をつなぐ出来事づくり、場づくり、仕組みづくり等に興味のある方。
募集人数
30名~40名程度(応募多数の場合書類選考あり)
活動内容
ローカルメディアに関するレクチャーやワークショップ、フィールドワークに参加しながら、地域ごとのローカルメディアを主体的に構想します。希望者は、最終的なローカルメディアの企画立案、編集、取材、デザインから発行までを講師とともに担います。
活動期間
2017年6月17日(土)~8月6日(日)
※メディア制作に参加する場合は、3月中旬まで。
活動場所
ロームシアター京都、各京都市文化会館ほか
参加費
無料(※講座実施会場および講座中の移動交通費は原則参加者負担になります)
参加条件
「実施日程」のうち、第一回(6/17)に参加でき、かつ合計4回以上(全5回のうち)参加可能な18歳以上の方

主催
公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都、京都市東部文化会館、京都市呉竹文化センター、京都市西文化会館ウエスティ、京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館)、京都市
企画製作
ロームシアター京都
企画協力
千十一編集室
助成
平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
プロジェクト・ディレクター
影山裕樹(編集者/千十一編集室)
アートディレクター
加藤賢策(アートディレクター/ラボラトリーズ)
エディター
上條桂子(編集者)
リサーチディレクター
榊原充大(都市建築等リサーチ/RAD)
制作
武田知也(ロームシアター京都)

2019.4.3追記
CIRCULATION KYOTOの山科区チームから、新しい山科のローカルメディア「スギサール錠」が誕生しました。

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