ローカルメディアの仕事術
人と地域をつなぐ8つのメソッド
編集・執筆|2018

編著:影山裕樹
著:幅允孝・多田智美・原田祐馬・原田一博・成田希・小松理虔・山崎亮
装丁:UMA/design farm
発行:学芸出版社

2014年に発売された、全国各地のフリーペーパー、雑誌の作り手に取材した『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)の続編的な位置付けで、今回は各地で実際にメディアづくりを行なっている実践者に寄稿いただきながら、紙やウェブにとらわれず「まちを編集する」ローカルメディアのプレイヤーの仕事術をつぶさに紐解いた一冊です。編著は代表の影山裕樹がてがけました。

リトルプレス、ジン、フリーペーパーなどのローカルメディアがブームになりつつありますが、メディアそれ自体をゴールとせず、「地域内の人と人をつなぐ」目的を達成するために、どんな”かたち”がありうるかを考えたほうが、より地域の役に立つメディアが作れるのではないか。そんな仮説を元に、新たに取材に回り思考した成果も収録しています。

もくじ

1章 ローカルメディアを始める前に
影山裕樹

2章 ローカルメディアの編集術
1 全体像をつくる
1 プロデュース術── 最後まで緻密に関わる
幅允孝/ブックディレクター
2 編集術── 関係者に揉まれながら一番よい解決策をみつける
影山裕樹/編集者
2 枠組みをつくる
3 チームづくり── ともにつくる10カ条
多田智美/編集者・MUESUM代表
4 デザインの方法── 魅力的な誌面をめぐる考え方
原田祐馬/UMA/design farm代表
5 ウェブサイト運営術── 収益をめぐる試行錯誤から
原田一博/『枚方つーしん』
3 ディテールをつくる
6 取材&インタビュー術── 街の人の素の声を聞きとるには
成田希/星羊社・『はま太郎』編集長
7 文章術と心構え── 誰かではなく「私」が書く
小松理虔/ヘキレキ舎代表・フリーライター
8 写真の撮り方── 撮り溜めのすすめ
山崎亮/コミュニティデザイナー・studio-L代表

3章 メディアの編集からまちの編集へ
影山裕樹
1 NPOがつくるメディアとまち──事業を掛け合わせるフットワーク
『ヨコハマ経済新聞』(横浜市)
『おへマガ』(岐阜県恵那市)
2 企業や産業がつくるメディアとまち──価値を再発見する、地域密着の方法
『三浦編集長』(島根県大田市)
『にんじん』(石川県七尾市)
ヘキレキ舎(福島県いわき市)
3 市民がつくるメディアとまち──本当の担い手はいつも個人
『右京じかん』(京都市右京区)
『谷中・根津・千駄木』(東京都文京区・台東区)
サーキュレーション キョウト(京都市)

四六判・252頁・2000円+税
発行元:学芸出版社
http://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2679-5.htm

2018.10.8追記
本書刊行のきっかけにもなった、”ローカルメディア本”第一弾『ローカルメディアのつくりかた』が台湾の出版社から翻訳出版されました。

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